私たち放射線部は、患者様に安心で安全な検査を提供することをモットーに日々業務を行っております。
検査室内での安全管理、被ばく低減への取り組みはもちろんのこと、高度医療機器の性能を十分に発揮し、患者様へ有益となる検査が提供できるよう、日々研鑽を積んでおります。
当院では、マンモグラフィ認定技師、X線CT認定技師、血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師など、各分野においてのスペシャリストを育てるよう、スタッフ教育にも力を入れております。
”大病院だけでなく、小さな民間病院でも、 先端の検査を”
当院の理念である地域医療に貢献するため、私たち放射線部は、常に患者様の立場に立った検査を提供していきたいと思っております。
放射線検査に関すること以外でも、院内で何かお困りのことがありましたらいつでもお声がけください。
X線を用いて、目的とする部位を撮影いたします。
炎症性病変の有無、骨折などの骨病変、消化管のガス像、異物の状況など、全ての診断・治療をする上でのベースとなります。
【撮影に際して】
正確に診断できる画像を撮影するために、検査に応じて脱衣および装飾品の取り外しをしていただくことがございます。
担当する放射線技師の指示に従ってください。
撮影の際、体位変換をお願いすることがございますが、その際、体に触れることがございます。
痛みがある場合は遠慮なくおっしゃってください。
緊急を要する患者様は優先して撮影することがございます。
※妊娠中の患者様、あるいは妊娠の可能性のある患者様は担当技師に申し出てください。
※小児の患者様の被ばくに関しては十分な配慮をして撮影しております。
SHIMADZU社製
R-20
FUJIFILM社製
DRYPIX7000
FUJIFILM社製
FCR5000Plus
胸部正面撮影
頚椎側面撮影
腰椎正面撮影
肘関節正面側面撮影
一般撮影およびポータブル撮影に用いる装置です。
従来のカセッテ-CRシステムと比べて、人体を透過したX線を画像化する変換効率が高く、少ないX線量で高画質なX線写真を撮影することができます。
そのため、従来に比べて約50%程度の被ばく低減を実現しました。
また、ワイヤレスでコンソールと通信できることで、検像までの時間が大幅に短縮され、検査時間短縮にもつながります。
移動先で瞬時に画像が確認できることから、救急室での撮影や、手術室での術中撮影などでも活躍します。
2013年2月に東海地方初、新規導入となったSHIMADZU社製フラットパネルディテクタ搭載X線TV装置(SONIAL VISION G4)です。
造影剤を用いて、通常のレントゲン写真では映ってこない消化管(胃・十二指腸・小腸・大腸)を観察いたします。
他にも内視鏡を用いた検査、骨折の整復術、ストレス撮影、腎臓や胆のうの機能検査、関節や脊髄の検査、嚥下造影などに用いられます。
経時的変化やリアルタイムで画像を見たい時に力を発揮する装置です。
※妊娠中の患者様、あるいは妊娠の可能性のある患者様は担当技師に申し出てください。
※小児の患者様の被ばくに関しては十分な配慮をして撮影しております。
SHIMADZU社製 SONIALVISION G4
X線TV装置操作卓
胃透視
内視鏡的逆行性
胆管膵管造影
大腸内視鏡検査
注腸検査
2022年12月 日本初号機となるSIEMENS Healthineers社製 SOMATOM X.ceed 128DAS MDCTを導入いたしました。
X線CT装置は体の横断像を撮影するための装置で、通常のX線検査に比べ得て詳細な画像情報を得ることができます。最近ではより早く、より詳細な画像情報を取得する技術が進んでおり、得られたデータをワークステーションにて画像処理を行うことで、様々な三次元画像を構築することができます。
当院の装置は世界最速のガントリー回転速度(0.25sec/rot)を誇る装置であり、従来装置よりも高速撮影が可能です。そのため、短時間に広範囲の撮影を行うことができたり、息止めができない患者様に対して動きの影響の少ない画像を提供することができます。また、心臓などの動きを伴う臓器に対しても、従来より高画質な画像を提供することが可能となります。
情報量が多い検査である一方で、懸念されるのが放射線被ばくです。本装置は、高性能X線検出器Stella Infinityに加え、様々な被ばく低減機構(CARE Dose 4D, CARE kV, X-CAREなど)を搭載しております。これらを組み合わせることで、患者様一人ひとりに合わせた適切な被ばく線量で最適な画像を提供することが可能となります。
※妊娠の可能性がある患者様はお申し出ください。
※小児の被ばく線量につきましても十分な配慮をして撮影いたします。
SIEMENS Healthineers社製
SOMATOM X.ceed 128DAS MDCT
根本杏林堂社製 Dual Shot GX7
頭部単純CT
頭部3DCTA
頚部3DCTA
頚部CPR
(STENT後)
胸部単純CT
腹部骨盤部造影CT
心臓CT
冠動脈CPR
(STENT後)
大動脈3DCTA
下肢3DCTA
手関節CT
足関節CT
頚椎CT
胸腰椎DECT
(Bone Marrow)
【造影検査を受けられる方は以下の点にご注意ください。】
詳しくは検査予約時にメディカルスタッフから説明があります。
ご不明な点はお尋ねください。
CTやMRIの画像データを取り込んで3D画像の構築を行うコンピューターでワークステーションと言います。横断像と違い、立体的かつ形態学的な情報を持っているため、臓器間の位置関係を把握したり、患者様に説明する際に有用です。
主に脳血管や大動脈、心臓、下肢動脈などの脈管系の評価及び、骨折の評価に用います。
ZIO社製 ZIOSTATION2 Ver.2.9.5.1
頭頚部 3DCT-Angio
Dental 3DCT
股関節 3DCT
頚動脈解析
大動脈 3DCT-Angio
下肢 3DCT-Angio
肋骨 3DCT
腫瘍及び大動脈との位置関係
心臓冠動脈CT
膝関節 3DCT
心臓冠動脈解析
2022年5月に最新鋭の3テスラMRI装置を導入致しました。
最新技術により従来装置に比べて短時間で、高画質な画像の取得が可能となりました。また、装置の幅が70cmへとワイド な仕様となり、従来よりも圧迫感・閉塞感が軽減されたため、リラックスして検査を受けていただけます。
【3T MRIを受けられる患者様へ】
3テスラMRIは1.5テスラと比較して画像情報が多く、診断能力が高いというメ リットがありますが、静磁場強度の上昇に伴い服装や体内金属への注意がより一 層必要となります。
GE Healthcare Japan社製 SIGNA Architect 3.0T
頭部MRI T1強調画像
矢状断像
頭部MRI T2強調画像
横断像
頭部MRI FLAIR画像
冠状断像
頭部MR Angiography
頚部MR Angiography
頭部ASL
頚椎MRI T2強調画像
矢状断像
腹部MRI T2強調画像
冠状断像
乳腺MRI T1 脂肪抑制
横断像
前立腺MRI T2強調画像
横断像
膝関節MRI T1強調画像
矢状断像
DWIBS(全身のがん検索を行います)
2007年に導入された1.5テスラのMRI装置です。
磁力を使って画像を撮影するため、被ばくのない検査です。
あらゆる断面から目的部位を撮影することができ、他検査では描出困難な軟部組織も見る事ができます。また、血液の流れを利用して血管を撮影する事が可能なため、造影剤を用いないで血管を描出する事ができます。
また、CTでは描出できない急性期脳梗塞の評価に威力を発揮する装置です。
GE Healthcare Japan社製
Signa HDx 1.5T Ver.14
MRI操作室
頭部MRI
矢状断像
頭部MRI
横断像
頭部MRA
頭部MR
Perfusion
腰椎MRI
矢状断像
膝関節MRI
矢状断像
MRCP
腹部MRI
冠状断像
【造影MRI検査を受けられる方へ】
単純MRIでは検出できない病変を観察する時や、血管などの脈管系を評価する際に造影剤を用いて検査を行う場合がございます。
静脈注射にて造影剤を体内に注入いたします。検査後、造影剤は尿として排泄されます。検査終了後も造影剤の排泄を促すために十分な水分摂取に心がけてください。
頭部造影MRI
(Axial)
頭部造影MRI
(Coronal)
肝臓Dynamic
MRI
頭部Perfusion
MRI
【造影検査を受けられる方は以下の点にご注意ください。】
X線透視下にて目標とする血管までカテーテルを進めて行き、造影剤を用いて血管を描出します。 体内には多数の血管があるので、それらの血管をうまく分離しながら、様々な方向から撮影します。
他の造影検査に比べ、細かい血管の分岐まで描出することができます。当院では主に脳血管、頚部血管、心血管、シャント、下肢血管の造影検査および治療を行っています。
Philips社製
Azurion 7C20
血管撮影操作室
【脳血管撮影】
主に脳動脈瘤、脳動静脈奇形、もやもや病、硬膜動静脈瘻、頚動脈狭窄症などの精密検査で用いられます。
脳血管撮影
(正面像)
脳血管撮影
(側面像)
頚動脈撮影
(側面像)
【心臓カテーテル検査】
狭心症における精密検査、狭窄部位におけるステント留置術などを行っております。
当院における心臓カテーテル検査は、殆どの症例を手首の動脈から行っております。これらは検査後の患者様の安静度の軽減に繋がっております。
また、細いカテーテルを用いることで、穿刺部位の血腫形成などの合併症の低減や、造影剤使用量の低減にも心がけ、より低侵襲な冠動脈治療を提供いたしております。
また、当院で治療困難な症例に関しては、近隣の心臓専門医と連携を図ることで、患者様に最適な治療を提供できる体制を整えております。
当院における心臓カテーテル検査は日帰りにて、カテーテル治療は1泊2日にて行っております。(重症例を除く)
術前冠動脈造影
ステント留置
術後冠動脈造影
術前冠動脈造影
ステント留置
術後冠動脈造影
【下肢動脈造影検査】
閉塞性動脈硬化症いわゆるASOの精密検査及び治療に用いられます。
術前に動脈硬化の進行度を推定するためのABI検査と下肢動脈3D-CTAを行ってから治療目的で行われる事が多い検査です。
目的血管を造影することにより狭窄部位の判定を行い、バルーン拡張術や、ステント留置術が行われます。
検査は主に足の付け根の動脈にシースという管を留置し、そこからカテーテルを進めて行います。
下肢動脈造影
ステント留置
治療後
【シャントPTA】
透析患者様のシャント血管の狭窄評価およびバルーンを用いた血管拡張術を行っております。
治療前
バルーン拡張術
治療後
フラットパネルディテクタを搭載し、高画質・被ばく低減を実現した最新の3Dデジタルマンモグラフィ装置です。
特殊な圧迫板を用いることで、マンモグラフィで最も苦痛とされる圧迫による痛みも軽減されています。
また、3Dマンモグラフィ検査(トモシンセシス)が可能となりました。
圧迫時間が少し長くなりますが、乳房を薄いスライスで断層撮影・合成処理することで、乳腺密度の高い方でも乳腺内に隠れている病変を見つけやすくなり、より精度も高い検査が可能となります。
体幹部用の骨密度測定装置です。
腰椎と股関節にX線を照射し、その吸収量を見て骨密度を測定します。
腰椎や股関節は、骨変化が現れやすく、骨粗鬆症に対する薬物治療の経過観察に有用です。
また、2部位撮影しますが、被ばくはおよそ37μGyと、胸部レントゲン写真の6分の1程度といわれており、検査時間も5分程度で終了します。
経時的に撮影される方も、安心して検査を受けていただけます。
2種類のエネルギーをもつX線を、利き手と反対側の前腕部に照射します。
X線の透過率の差を利用して簡易的に骨塩定量を行います。
検査時間はおよそ1分です。
骨は加齢とともに衰えてきます。少しつまずいただけ、尻餅をついただけで、股関節の骨折や腰椎の圧迫骨折などをきたし、長期間の入院、リハビリ、場合によっては手術を余儀なくされます。
ご自身の骨密度を把握し、早期に治療を開始することで、骨折のリスクも低減されます。
ALOKA社製
Dichroma Scan DCS-600EX2
病室や救急室などで移動が困難な重症患者様に対し、現場まで出向いてレントゲン写真を撮影する移動式のX線撮影装置です。
SHIMADZU社製
MobileArt MUX-100JE
主に整形外科領域における手術時に使用されます。手術室にてリアルタイムに透視画像を見る事ができるため、ピンやボルトの位置や向きを確認しながら慎重に手技を進めていきます。
SHIMADZU社製 OPESCOPE ACTENO
超音波を用いて腹部等の消化管をはじめ、心臓、頚動脈、甲状腺、乳房、上肢・下肢血管など、あらゆる部位の撮影が可能です。
検査部位の状況をリアルタイムに見る事ができ、被ばくが無いのが大きな利点です。
検査部位にゼリーを塗り、プローブという機械を当てて撮影していきます。
1検査約10分~15分程度で終了します。
GE Healthcare Japan社製 LOGIQ P4
CanonMedical Systems社製 Aplio α450
腹部超音波検査
(肝臓)
頚動脈超音波検査
腎動脈超音波検査
心臓超音波検査
下肢動脈超音波検査
乳腺超音波検査